ピルの用途・効果について
ピルにエストロゲンと言うホルモンが含まれているので、ピルは避妊薬としての効果が期待できます。
プロゲステノーゲン(プロゲステロンの作用・総称)というホルモンもピルには含まれているのですが、ホルモンバランスを調整してくれるので、女性の場合は「妊娠に近い状態」となるので排卵が抑制できるのがピルの用途でもあります。
前述2つのホルモンが1/20以下程度の量となるのですが、この状態が「避妊」の状態となり、妊娠している状態に近くする事で、排卵の抑制はほぼ完璧となるのです。
卵子が抑制されていれば、当然ですが性行為で受精と言う結果にもなりません。
これをピルで対応しているのですが、他にも「子宮内に精子が流入してくるのを防止する」と言う作用まであるのがピルのすごいところです。
避妊効果は高く、全世界でも避妊と言うとピル(避妊薬)で統一されているほどですね。
また、ピルは副効用(避妊以外の効果)を目的としてピルを服用している女性もいますし、「月経痛の軽減」においても高い効果が期待できますので妊娠に関するトラブルを緩和してくる薬でもあるのです。
ピルは美容面では「にきびの改善・多毛症の改善」においても効果的です。
ピルを服用し続けた場合では、「卵巣のう腫、子宮外妊娠」についてもトラブルを緩和してくれますし、長期において服用している場合には「子宮体がん」についてもリスクが低下すると言う特徴があります。
卵巣を大切にする
現代では女性が仕事のキャリアをつめる時代でもあるので、いきなり子供ができて・・・と言うのは女性にとっては死活問題とされています。
その為、女性が進んでピルを服用するのは自然にもなっていますし、ピルと言うと「妊娠に影響があるのではないか?」と囁かれていましたが、現代では美容・健康・妊娠のトラブルなどにも効果的な薬として、全世界の女性がピルを利用しているのが知られるようになっています。
女性の中には単純に「子供を多く作る予定の無い」ケースと言うのも増えていますし、何よりも妊娠後には必ず授乳期間も含め2年で生理がないような状態となりますので、今ではピルで調整されている女性ほど多産と言う事はありません。
また、現代においての排卵ですが生涯では「400回も排卵する」とされています。
つまり、現代の女性が卵巣を酷使している事がこの回数でわかるのですが、排卵回数と言うのは多いほどに卵子が飛び出す際に卵巣が傷つきやすくなります。
また、卵巣関連の修復ミスも起きやすくなりますので、多い場合には「がん、卵巣」においてはリスクが上昇しやすいのです。
避妊薬のピルを服用し卵巣を休ませると言う事も可能ですので、排卵についてはピルにより抑制し母体を安全な状態にしておく事もまた大事なのです。
人工中絶のタイムリミット
避妊をしなかった。
母体の健康上の理由から。
経済的に子供を持つことが無理だと判断した。
レイプなどの被害や、ワンナイトラブなどで無茶なセックスをした顛末。
こういったことなどで望まない妊娠をしてしまった場合には、人工中絶という選択肢を取らざるを得ませんね。
人口中絶は、上記のような理由のどんな場合であっても、またそれ以外の理由であっても、妊娠22週を過ぎてしまうと、中絶手術を行うことは出来ません。
また人工中絶を行えるのは、どの産婦人科でも出来るわけではなく、都道府県の医師会が指定している母体保護法指定医という特別な医師しか行うことが出来ません。
人工中絶をすると、身体には大きな変化がもたらされます。
ホルモンバランスが崩れ、生理不順や無月経というような月経異常が発生します。
また不妊症や子宮外妊娠の原因担ってしまうことも可能性としては低くありません。
人工中絶手術によって子宮口というものを、無理やりに広げることになるために、実際に出産を望んだ時に早産や流産が頻発するケースも考えられるのです。
人工中絶などをする前に、ピルなどでしっかりと避妊をすることが望ましいですね。
低容量ピルでできる避妊方法
低容量ピルについては、使い方を間違わないだけで安全で確実な避妊が可能となります。
低容量ピルの利用
低容量ピルについては略されているものですが、「OC、ピル」も低容量ピルです。
日本では一般的には避妊薬としてピルは知られているのですが、何よりも今では最も利用されている薬として有名です。
国内では「1999年から解禁」となっておりますので、低容量ピルの歴史もちょっとだけ長くなってきていますね。
しかし、相変わらず低容量ピルであっても「イマイチ不安」と言う声は女性では多いもので、国内はそんな特殊な状態なのですが、外国では欧米などをはじめとして低容量ピルは当たり前になっているので不安がありません。
低容量ピルの主な用途では「ニキビの治療」と言うものもあります。
近年では、ホルモンバランスを調整してくれる低容量ピルは、「99%の確率で避妊を可能」としてくれるだけでなく、美容面でも効果的とされるようになっているのです。
更に、低容量ピルは避妊の専門家によると、「感染症のトラブルは今のところは変化なし」とされていて、低容量ピルであっても中絶が減っていると言う点もあり、国内での低容量ピルについては段々と普及し始めています。
中絶で苦い思いをしている女性と言うのは日本では多く、絶対的に信用をして使うものでもありませんが、避妊に関しては低容量ピルは信用できると思っておいて間違いないでしょう。
「卵巣脳腫・卵巣癌」のリスク低下にも低容量ピルは効果がありますし、何よりも避妊を計画的に行えれば「望まれない子供」の誕生を未然に防げるのは高い効果だと言えます。
避妊効果による生理日調整も可能
低用量ピルは、1相性ピルだと「各曜日の錠剤を順次」で飲むようにします。
生理が来てほしい3日前に服用については中止し、2相性・3相性ピルにおいては「何日間服用するか」はあらかじめ決めておくのが大事です。
低用量ピルであっても「14日間服用する」と決めたのであれば、最初の日(休薬後の1日目)に服用する錠剤については決まっていると言うのを忘れないようにしましょう。
例えば、「21-14+1=8」(第8日目分)から服用を開始した場合には、順次服用の事となります。
1~3日までで調整をしたいのであれば、19~21日目の錠剤(3錠まで可能)を減らしてもよく、14錠以下(全ての低用量ピルで適用)で服用を停止する場合、次シートについては服用7日目までは要他の避妊法併用となっています。
調整で問題が発生した際には、「消退生理が起こる」までは要他の避妊法併用となっている点も忘れないように。
服用を数錠減らすのはいけませんので、追加服用の方が避妊薬効果は高いと言う点を理解し、木曜日で21錠目終了の人が土曜日にしたい場合は6錠減らしての服用で対応と言うのが好ましいです。